魚群探知機の照射範囲について

なぜ照射角と水深で照射範囲が決まるのか

魚群探知機の仕組み

魚群探知機(魚探)は、振動子から超音波(音波)を水中に発射し、湖底や魚に反射して戻ってくる音波を検出することで、水深や魚の位置を測定する装置です。

超音波ビームの広がり

振動子から発射される超音波は、レーザーのように真っ直ぐ進むのではなく、円錐形(コーン状)に広がりながら進みます。この広がり方は、振動子の周波数によって決まります。

水面 45° 水深 湖底 照射範囲

77kHz(45度広角)の超音波ビームの広がり方

照射角度の意味

照射角度は、超音波ビームの円錐形の頂角を表します。Garmin STRIKER4では、2つの異なる周波数が使用されています:

なぜ水深で照射範囲が変わるのか

超音波ビームは円錐形に広がるため、水深が深くなるほど、湖底での照射範囲が広くなります。これは、懐中電灯を壁に当てた時、壁から離れるほど光の範囲が広がるのと同じ原理です。

浅い水深(5m) 深い水深(20m)

同じ照射角度でも、水深によって照射範囲が変わる

計算式の解説

湖底での照射範囲の直径は、以下の三角関数を使って計算できます:

照射範囲の直径 = 2 × 水深 × tan(照射角度 ÷ 2)

式の意味

計算例(77kHz、水深10m)

照射角度 = 45度
半角 = 45 ÷ 2 = 22.5度
tan(22.5°) ≈ 0.414
半径 = 10m × 0.414 ≈ 4.14m
直径 = 2 × 4.14m ≈ 8.3m

実用上のポイント

周波数による違い

77kHz (45度) 広い範囲 200kHz (15度) 狭い範囲

同じ水深でも周波数によって照射範囲が大きく異なる

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